2008年11月07日

W203 先代Cクラスのあまりにも有名過ぎる故障!

 先代W203のあまりにも有名な故障といえば、、、、、

 そうです!

 エアコンフラップの音鳴り!

 この故障は、症状の発生自体に時間差はございますが、
前期型Cクラスのほとんどの個体で、発生する共通の故障です。
 新車から3年未満で、ケア期間内であれば、安心ですが、
ケア切れ後にこの故障に至と、諭吉さんが瞬く間に財布から
飛んで消えていくこととなる、非常にお金のかかる修理
なのです。

 今回は、弊社ユーザー様のお友達で現在C200コンプレッサーに
お乗りの方のお車が今年の夏終わりあたりからこの音鳴りが
出始めて困っているとのご相談を受けました。
 ディーラーにて見積もりをしてもらったそうですが、
総額で18万〜20万ほどかかるとの見積もりだったそうです。
 
 W203のCクラスは、エアコンの吹き出し口の制御を、ギアと
ギアにかかるアームとモーターで動かすという、制御方法を
とっています。 エンジンをかけるとダッシュ内の複数の
制御ギアとモーターが一斉に動作確認を行うプログラムがされ
ており、この際にギアがすり減ったりかけたりしているカ所
から、音が鳴るのです。 ご家庭のエアコンでもリモコンで
スイッチをいれると風の吹き出し口のルーバーが一通りの
動きをするのと全く同じです。
 じゃぁなぜ音が鳴るのか?
 それは、ギアの素材にあります。
これが破損したギアです。(T_T)
P5290858.JPG

こちらがモーターに着くアーム部です
P5290855.JPG

 写真を見てもらってもお解りの様に、プラスティック樹脂で
ギアとアームが出来ているのですが、かなり硬質な樹脂で
形成されているのです。 これば経年変化とともにより
硬質になり稼働するたびに割れやすくなってしまうのです。
 大事なギア部が損傷してしうと、フラップを動かすモーター
が空回りしギアに接続されているギアが正常な位置にうごかずに
少し動いては戻り、という動作を繰り返し音が鳴るのです。

 症状も末期になると、エアコンの吹き出し口を制御しきれなく
なり、オートの設定でも冷気が足下だけに吹き出したり、
デフが使えなかったりと、お手上げの状態になってしまいます。

 今回入庫のお車は、すでにマニュアルモードで切り替えても
助手席は温風、冷風とも足下からしか出ない状態となっており
ました。 あと、チャコールフィルターのフラップモーターから
も音なりがしており、ダッシュ内の9カ所ほどある内の2カ所
ほどから音なりをしているようです。
P5290849.JPG

 上の写真は、ダッシュボードを取り外してダッシュ裏の
骨格を分解してようやく見えるようになったセンターコンソール
部のモーターの集団です。

 気になる部品代と修理工賃や修理過程を次回お届け致します。

 続く


 オートソリューションズ
posted by オートソリューションズ at 19:15| Comment(1) | TrackBack(0) | 車両メンテナンス報告
この記事へのコメント
気になる工賃と部品代はおいくらなんでしょうか??
Posted by at 2009年05月07日 21:16
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