V型6気筒エンジンとしておなじみⅯ272ユニットですが、今回はエンジンオイル漏れで
修理となりました。 お客様曰くある日突然、自宅ガレージにオイル漏れの跡が
ついたようで、驚いてご連絡を頂きました。
早速入庫頂き点検すると、オイルエレメントケースよりオイルが滴り落ちております。
Ⅿ272オイルエレメントケースがエンジン前方部分に装備されているためその下の
ファンベルトやプーリーにオイルがかかりそうな勢いです。


これは、このⅯ272エンジンユニット定番の漏れ箇所です。
原因は2つ考えられます。 1つはケースの変形によるオイル漏れ、2つ目はエンジンコア部分と
エレメントケースのジョイント部分のガスケットパッキンの劣化による漏れです。
今回は点検の結果2つ目のガスケットからの漏れであることを確認しましたので
パッキンのみを交換する方法で修理することとご相談の上なりました。
ガスケットのみ部品供給してくれるメーカーにも感謝ですね。

オイルもある程度ぬけますのでオイルンターバル時期より少し早いですが
エンジンオイルとエレメントの交換もご用命頂きました。
テスターでインターバルのリセットを行い、オイル漏れも完治してのお返しとなりました。
このケースでの修理は、メーカー的にはオイルエレメントケースとガスケットパッキンのアッセンブリー
修理が推奨されております。 ただ、弊社の経験上は多くの場合、パッキンの劣化で
漏れが発生していることが多く、お客様とご相談の上、ご了解を頂き安価なパッキン交換
を実施することが多いですね。 ここから漏れ出すと急に漏れがひどくなりますので
気が付いたらすぐに修理しましょう。


Ⅿ272型は上位のV8と同じバンク角の90度を有するV6ユニットでも珍しい
設計です。 これは、メルセデスベンツのコスト削減の一環で気筒数が増えても
排気量がアップしても共通のエンジン設計にすることでコストを削減していると
聞いたことがあります。 昨今の小排気量ターボエンジンよりもエンジン音が高級感が
ありエンジン回転数の上り具合に比例して息長く続くパワー出力も好きですね。
V6型は、2500tと3000tと3500tがⅯ272としては有名ですが、そのどれもが
魅力的なエンジンユニットと言えます。
オートソリューションズでした。